- 2023-6-22
- 機械系, 製品ニュース
- GaNパワー半導体, オン・オフ動作, カーボンニュートラル, パウデック, パワー半導体, 太陽光発電, 横型GaNパワー半導体, 次世代パワー半導体, 豊田合成, 電力ロス, 電力変換装置, 駆動回路基板, 高電圧化
豊田合成は2023年6月20日、パウデックと共同で、高性能な横型のGaNパワー半導体を開発したと発表した。太陽光発電などに応用される電力変換装置の性能向上につながるとしている。
パワー半導体は、電力の制御に幅広く使われているが、社会全体でのカーボンニュートラル実現に向け、制御時の電力ロスを低減できる次世代パワー半導体の実用化、普及拡大が期待されている。GaNパワー半導体はその一つで、高速動作が特長だが、より幅広い分野へ応用するためには高電圧化（大電力化）が課題となっていた。
開発品は、モジュール（駆動回路基板）に独自設計のGaNパワー半導体を搭載。世界トップクラスとなる800Vで、100万分の1秒でのオン・オフ動作を確認しており、高電圧動作と高速動作を両立したパワー半導体を実証した。これにより、太陽光発電での電力ロス低減などが期待できる。
今後、安定した連続動作と耐久品質の確保を通じて、早期実用化を目指す。
