米Boom Supersonic、超音速旅客機「Overture」向けジェットエンジン「Symphony」などの開発進捗を発表

超音速旅客機の開発を手掛ける米Boom Supersonicは2023年6月20日、持続可能な航空燃料(SAF)で飛行できる超音速旅客機「Overture」について、Symphonyエンジンなどの大幅な進展を2023年6月19日~25日に開催されたパリ航空ショーで発表した。

Symphonyの設計と開発を担当する米FTTは、重要なマイルストーンを達成し続けている。Boomは、Symphonyのエンジンアーキテクチャと重要な追加仕様を発表し、3Dプリントされた3分の1スケールの設計モデルを公開した。この特注エンジンは、持続可能な超音速飛行のために最適化され、運用可能時間を25%延長して、運航コストを10%削減できるように設計されている。

次に、地上試験、飛行試験、および認証用の初期生産ユニットを組み立てるために、FTTとの提携拡大も発表した。これによりBoomは、FTTの超音速エンジンに関する豊富な経験を活用し、Symphonyが設計から生産に移行する際のシームレスな連続性を確保する。

また、主翼はスペインのAernnova、胴体と主翼ボックスはイタリアのLeonardo、そして尾翼はスペインのAciturriと、それぞれサプライヤー契約を締結したことを発表。アビオニクスや飛行制御、油圧、燃料システム、着陸装置など、Overtureの全体システム構成もはじめて明らかにした。

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米Boom Supersonic、超音速旅客機Overture用のエンジン「Symphony」の構想を公開

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