米国防省、第5世代戦闘機向けの訓練用ドローン「5GAT」の開発を発表

アメリカ陸軍は2023年8月4日には、米Advanced Technology International(ATI)との取引契約を締結をしたと発表した。この契約は、第5世代戦闘機の訓練で使用する、無人標的機「5GAT」の開発が目的だ。

アメリカ軍は、兵器システムを試験する際に、敵機の特性を再現した無人標的機を50年以上にわたり使用してきた。無人標的機は、数回の訓練で破壊される場合が多いため、コストを抑えるために、退役した戦闘機を無人機に改造して、標的機として使用されてきた。

しかし、第5世代戦闘機ではコスト増加にともない運用寿命が長くなり、このような調達が困難になった。今回の契約先は、「TReXII(Training and Readiness Accelerator II)」プロジェクトを介して、5GATの試験機開発のコンペで選考した。

アメリカ政府は過去15年間、低価格の5GATの構成を調査してきた。2020年には1機の試験機を製造して、地上でのテスト目標を達成した。原因不明のソフトウェア障害のため、機体は初飛行で失われたが、航空機の構造と設計に問題はなかったと考えられている。

本件は計画の再開にあたり、性能目標を達成するために機体の設計を改良する。1機以上のプロトタイプを製造し、地上での運用時と飛行時のテストを実施する。基本的な機体設計の有効性と手頃な価格を両立する予定だ。

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