世界最大の航空機「Roc」、極超音速実験機「Talon-A」の搭載飛行試験に成功

アメリカのStratolaunchは2023年12月3日、同社が保有する双胴型航空機「Roc」が、極超音速実験機「Talon-A(TA-1)」の燃料を積んだ状態での搭載輸送試験に成功したと発表した。

極超音速機の空中発射プラットフォームであるRocの飛行は今回が12回目で、燃料を搭載した状態のTalon-Aを輸送するのは初となる。飛行時間は3時間22分におよび、Talon-Aを動力飛行させる目標に向けて大きく前進した。

今回の飛行における第一の目的は、Talon-Aの推進システムと実際に燃料を搭載した状態を評価すること。第二の目的は、RocとTA-1のテレメトリーシステムを検証することだった。テレメトリーシステムは、搭載機の空中発射シーケンス中に、動力飛行に向けてすべてのシステムが準備完了であることを確認するための状況認識を提供する。

同社によると、飛行テストの初期結果は、システムが想定通りの性能を発揮したことを示しており、今回得られたデータの確認完了後に次のステップを決定する予定だ。また、TA-1のテストと並行して、完全に再利用可能な実験機である「TA-2」および「TA-3」の製造も進めているとしている。

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