- 2024-1-19
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- AI, DX(デジタルトランスフォーメーション), ECサイト, IT, OS, Webシステム開発, Webブラウザ, Webメール, アプリケーション開発, ソフトウェアアプリケーション, ソフトウェア開発, ハードウェア, プログラミング, 組み込み開発
少子高齢化が進む日本では、DX(デジタルトランスフォーメーション)による業務効率化を図り、国際競争力を高めていくことが求められています。そのDXを推進するために必要な職種の1つがソフトウェア開発職です。
しかし、ソフトウェア開発という言葉は対象範囲が広く、DX関連の分野以外にも様々な分野でソフトウェア開発職が求められています。具体的にどんな仕事があるのか、よく分からない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ソフトウェア開発の仕事内容や仕事の流れ、年収相場、転職を成功させるポイント、会社選びなどを解説します。ぜひご覧ください。
ソフトウェア開発の仕事内容
ソフトウェア開発の仕事内容について、以下の2点に分けて解説します。
• ソフトウェア開発の種類
• システム開発との違い
それぞれ見ていきましょう。
ソフトウェア開発の種類
ソフトウェア開発は、「Webシステム開発」「アプリケーション開発」「組み込み開発」と、開発する対象によって大きく3種類に分けられます。
Webシステム開発は、Google ChromeなどのWebブラウザ上で使われるソフトウェアを開発します。GmailなどのWebメールや、AmazonなどのECサイトがその一例です。
アプリケーション開発は、デスクトップアプリやスマホアプリなどの開発です。WindowsやMacOS、Android、iOSなどで動作するソフトウェアを、OSごとに開発します。
組み込み開発は、ハードウェアに組み込むソフトウェアを開発します。家電製品や自動車、ロボットなどを制御するために必要です。
システム開発との違い
ソフトウェア開発と混同されがちな言葉として「システム開発」があります。システム開発は、ITによって業務を効率化する「仕組み」を構築する仕事で、その仕組みの中にソフトウェア開発が含まれています。
銀行のシステム開発であれば、預金や為替のシステム、ネットバンキング、ATMなどの仕組みが必要です。その仕組みを構築する手段として、銀行内部で使用される業務用アプリケーションや、ユーザーがブラウザ上で取引するためのWebシステム、ATMを制御するための組み込みソフトウェアなどが開発されます。
その他のシステム開発の例として、製造業であれば生産管理システムや受発注管理システム、小売業であれば販売管理システムや在庫管理システムなどが挙げられます。
ソフトウェア開発の仕事の流れ
ソフトウェア開発の仕事は、一般的に「要件定義」「設計」「開発」「ユーザーテスト」「リリース」「運用保守」の流れで進められます。
要件定義は、事業部や企画職、あるいは取引先などの依頼主が求める機能や性能を明確にして「要件定義書」にまとめる仕事です。この要件定義書は、依頼主との認識のズレをなくし、どのような設計をすべきかを決める土台になります。
設計は「基本設計」と「詳細設計」に分けられます。基本設計はユーザーに向けたレイアウトなどの操作側の設計で、詳細設計はプログラマーに向けたデータベースなどの処理側の設計です。この設計に基づいて、実際にプログラミングして開発が進められます。
プログラムが完成したら、ユーザーテストを経てリリースされます。リリース後もアップデートや不具合対応などの運用保守が必要です。
ソフトウェア開発職への転職を成功させるためには|経験者編
ソフトウェア開発のスキルはどこでも通用しやすいです。さらにIT業界は人手不足のため、一定のスキルを持つ経験者は転職先を探しやすい傾向にあります。高度なソフトウェア開発のスキルや経験のあるエンジニアは、引く手あまたになるでしょう。
しかし、先々のことをあまり考えないで転職するとミスマッチが生じやすく、期待した年収アップやキャリアアップができないことがあるので、ポイントを押さえた転職活動が必要です。
経験者がソフトウェア開発職として転職を成功させるポイントを、次の3つに分けて解説します。
• 転職する目的をハッキリさせる
• スキルや経験をアピールできるように整理する
• スキルアップして市場価値を高める
それぞれ見ていきましょう。
転職する目的をハッキリさせる
一番重要なポイントは、転職する目的をハッキリさせることです。転職する目的が不明瞭なまま転職活動をすると、たとえ転職に成功したとしても、入社後に不満が生じたら「一体何のために転職したのか」と後悔することになりかねません。
年収アップやキャリアアップ、働きがい、キャリアチェンジ、ワークライフバランスの改善、リモートワークなど、自分が希望する条件を明確にしましょう。希望する条件が多い場合は優先順位を決め、それぞれ妥協できるラインも定めると、会社選びにブレが生じず、ミスマッチを防ぎやすいです。
スキルや経験をアピールできるように整理する
ソフトウェア開発の経験者は、売り手市場で転職が有利です。しかし、スキルや経験をうまくアピールできないと、ワンランク上の企業や職種、業務にチャレンジする場合に失敗する可能性が高まります。
そのため、これまで積み上げてきたスキルや経験を棚卸しして、アピールできるように整理することが重要です。現在、または直近の勤務先に入社したときと比べて、どれだけレベルが向上したかを把握するとアピールしやすくなります。
また、転職コンサルタントなどのアドバイスも、自分では気付きにくいアピールポイントを見つけるのに有効です。
スキルアップして市場価値を高める
ソフトウェア開発のエンジニアは、スキルアップすることで自分の市場価値を高められます。そのため、より良い条件で転職したい場合は、現在の環境でスキルや経験をもっと積み上げるのも得策です。
転職を成功させるために市場価値を高めるという目標があれば、現在の環境でもできることが見つかるでしょう。業務効率化やコミュニケーション力などは、どこの職場でも必要とされているはずです。リーダー経験がなければ、リーダーになることでマネジメントスキルをアピールできます。
また、ソフトウェア開発は日進月歩のため、最新技術をキャッチアップし続けることも重要です。
ソフトウェア開発職への転職を成功させるためには|初心者編
現在、国際競争力の低下や少子高齢化への対策として、デジタル技術で新たなビジネスモデルを構築するDX推進が叫ばれています。
しかし、これからベテラン世代の多くが引退する中、複雑化、ブラックボックス化しているレガシーシステムの運用保守にもリソースが必要とされ、IT人材はますます不足する見込みです。そのため、ソフトウェア開発の初心者や未経験者も転職しやすい状況になっています。
そこで、初心者や未経験者がソフトウェア開発職への転職を成功させるポイントを、次の3点に分けて解説します。
• どんなポジションで仕事をしたいか決める
• 独学やスクールでプログラミングを勉強する
• 初心者可や未経験可の求人を探す
それぞれ見ていきましょう。
どんなポジションで仕事をしたいか決める
ソフトウェア開発には「Webシステム開発」「アプリケーション開発」「組み込み開発」の3種類があります。さらに「プロジェクトリーダー」「システムエンジニア」「プログラマー」など、職種も様々です。そのため、自分がどんなポジションで仕事をしたいか決めることが重要です。
プロジェクトリーダーは、ソフトウェア開発のプロジェクト全体をマネジメントします。システムエンジニアは「要件定義」や「設計」、プログラマーは「開発」や「ユーザーテスト」を主に担当します。
独学やスクールでプログラミングを勉強する
ソフトウェア開発には、プログラミングの知識が必要です。特にプログラマーは初心者や未経験者といえども、ある程度コードが書けないと仕事になりません。入社してから必ず必要になるため、独学やスクールで勉強しましょう。
プロジェクトリーダーやシステムエンジニアは、プログラマーのようにコードを書く必要はありません。しかし、プログラミングで何ができるかという知識がないと、クライアントやプログラマーと話ができないため、基本的なところは勉強しておく必要があります。
現場によっては、システムエンジニアがプログラミングまで担当することもあるため、コードが書けると有利です。
初心者可や未経験可の求人を探す
求人に「初心者可」や「未経験可」とある場合は、ソフトウェア開発のスキルや経験が乏しくてもポテンシャルを見て採用してもらえることがあります。前職でマネジメント経験があったり、コミュニケーションスキルが高かったりすると、より好印象で評価されやすいでしょう。
DX推進は、どの業界や業務にも必要とされるため、金融業や製造業、小売業、物流業、サービス業など、特定の業界や業務の専門知識があることも重宝されます。専門知識があればクライアントの要望をよりよく理解できるため、クライアントの満足度を高められます。
また、転職コンサルタントのサポートがあれば、これまでのキャリアを生かせる初心者可や未経験可の求人を探しやすいです。
気になる年収相場
エンジニア専門の転職支援会社メイテックネクストの求人情報ページで「ソフトウェア開発」を検索すると約1,400件の求人があります。さらに非公開求人も含めるとその数は更に増え、ソフトウェア開発職の需要の高さがうかがえます。
どのような仕事で、どのようなスキルが求められるか見てみましょう。
例えば、車載向けシステムの設計・開発を募集する求人では、顧客折衝やシステムの設計、検証、制御仕様の確立、ソフトウェアの設計、実装、検証などの業務を担当します。組み込みソフトウェアの開発経験が必須になるでしょう。さらに車載システムの開発経験や開発マネジメント経験などの専門知識があれば、より歓迎されます。
あるいはドローン開発・製造にかかわるソフトウェア開発の仕事なら、ドローンの機体制御ソフトウェアや、プロポ用ソフトウェアの開発といった仕事になるでしょう。C、C++、Python、JavaScriptなどの言語を扱った経験や、Android、Linux OS、Dockerでの開発経験が問われてくることが多いです。
メイテックネクスト 東京支社長 梅津太一氏のコメント
今や自動車業界で最も採用数の多いエンジニアは、機械・電気系ではなくソフトウェア開発エンジニアです。CASE:「Connected」(コネクティッド)、「Autonomous」(自動運転)、「Shared & Services」(シェアリング/サービス)、「Electric」(電気自動車)など、自動車を用いたサービスを培う業務であることがポイントです。
サービスを培うニーズは、他の業界も同様の動きです。半導体メーカーは高性能なデバイスを開発し、そのデバイスを用いたサービスを自社展開することをスタートしていますし、総合電機メーカーも家電で培った技術を研ぎ澄まし、サービスを自社展開・運用しています。また、その自社サービスは、AIによってソフトウェアアプリケーションが劇的に変化し、とても使いやすく変わってきており、その利用目的・方法が拡大しています。
自動車、総合電機、医療・産業装置と様々な業界が、前述の展開でソフトウェア開発エンジニアを必要としており、開発経験の多い経験者はもちろん、ポテンシャル層の採用ニーズも大幅に増加。そのニーズ拡大は、採用条件緩和、年収高騰にもつながり、機械・電気系のエンジニアと比較しても、好待遇での採用条件提示が得られる市況感です。
ソフトウェア開発に関する求人の会社選びのポイント
ソフトウェア開発に関する求人の会社選びのポイントは、年収やワークライフバランスなど、転職する目的により様々です。
しかし、転職する目的は様々でも、ソフトウェア開発のエンジニアとして長く活躍するには、スキルアップして市場価値を高め続けなければなりません。そのため、これまでのキャリアを生かしつつ、新しいスキルや経験にチャレンジできる会社が最適です。
年収やワークライフバランスなどの条件が良くなるだけで、あまりスキルアップが望めない会社はキャリアアップには不利となります。
また、キャリアアップを重視するならば、技術的に負債ともいえるレガシーシステムの運用保守ではなく、例えばDXを推進するソフトウェア開発に携われる会社を選んだ方がキャリアを伸ばしやすいでしょう。
会社選びに不安がある場合は、転職コンサルタントへの相談も有効です。これまでのキャリアとこれからのキャリアを考慮し、条件交渉も含めて最適な企業をマッチングできます。
ソフトウェア開発に関する求人への転職なら「メイテックネクスト」
メイテックネクスト 東京支社長 梅津太一氏のコメント
メーカー各社は自社サービスの展開でソフトウェア開発エンジニアを採用していますので、その採用職種も相当幅広くなっています。ソフトウェアの開発といっても、研究フェーズから開発、設計、実装とフェーズ領域が幅広く、加えて、開発の手法もウォーターフォール、アジャイルなどで異なり、また、品質配慮に伴う開発ルールも各社ごとに厳格になってきています。
メイテックネクストでは、企業が募集している求人が、どのフェーズで何を役割としているかを把握・理解することを重視しており、その情報を基に応募職種を一緒に考える転職支援を行っています。企業求人の制約条件や競争の激しさにより、書類通過や内定獲得が厳しい状況であっても、エンジニアの方の経験を把握し、強みを抽出することで、内定を勝ちとるサポートができることが、メイテックネクストの強みとなっています。
まとめ
ソフトウェア開発について、仕事内容や仕事の流れ、年収相場、転職を成功させるポイント、会社選びなどを解説しました。
国際競争力の低下や少子高齢化で衰退が危ぶまれている日本を救えるのは、DXを推進するソフトウェア開発の仕事になるかもしれません。ソフトウェア開発はこれからますます需要が高まるため、経験者はもちろん、初心者や未経験者もキャリアアップしやすい仕事です。
ソフトウェア開発の仕事に興味のある方は、ぜひメイテックネクストにお問い合わせください。
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記事監修
梅津 太一(メイテックネクスト 東京支社長)
中小から大手メーカーに対する採用コンサルティングを4年、その後はキャリアアドバイザーとして11年、延べ4000名以上のエンジニアのキャリアカウンセリング経験を持ちます。得意としていることは「求職者の強みの抽出」と「要素技術軸、工程軸(方法論)でのマッチング」です。昨今のマーケットは先が読みくいが故、自身が今どのような経験を積むべきか、また、どの分野(強み・弱み)に負荷をかけ成長を促すかを求職者と一緒に考えていきたいと思います。