エンジニアリングソフトのスタートアップNeural Concept、2700万ドルを調達

Neural Concept/YouTube

エンジニアリングソフトウェアを開発するスイスのNeural Conceptは、2024年6月3日、シリーズBの資金調達ラウンドで2700万ドル(約43億5000万円)を獲得したと発表した。

Neural Conceptは2018年に設立され、エンジニアリングシミュレーションと生成AIを組み合わせた、独自のソリューションを開発している。自動車、マイクロエレクトロニクス、航空宇宙、エネルギー業界向けの3Dディープラーニング技術を提供するパイオニアだ。

同社は、米Airbus、独Bosch、米General Electric、日本のSUBARUなどを含む、60社以上のOEMメーカーを顧客に持つ。また、F1レーシングチームの10チーム中4チームが、同社のエンジニアリングプラットフォームを利用している。

同社のプラットフォームは、独自のデータ分析技術とMLOps(機械学習の運用管理技術)および、アプリケーションのデプロイ機能を組み合わせる。エンジニアリングインテリジェンスを、製品シミュレーションと開発プロセスの中心に据えるかたちになる。

具体的には、データサイエンス、シミュレーション、設計チーム間の連携を改善し、エンドツーエンドの製品開発期間を最大75%短縮する。また、製品シミュレーションを最大10倍高速化して、効率性、安全性、速度、空力などの特性を最大30%改善する。

今回のシリーズBの資金調達は、米NVIDIAとの緊密な技術協力の発表に続くものだ。Neural Conceptは、NVIDIAのGPUとGPUツールキット「CUDA」を用いて、物理駆動型のディープラーニングモデルの性能を最適化し、この分野の最前線を目指す計画だ。

関連情報

Neural Concept Raises $27 million Series B to further accelerate global growth

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