タンザニアでニッケル/銅/コバルト生産に成功 Lifezone Metals

マン島(イギリス自治領)に拠点を置く金属産業企業であるLifezone Metalsは、2024年7月23日、タンザニア北西部のカバンガ・ニッケル・プロジェクトで採取したサンプルから、ニッケル、銅、コバルトを生産したと発表した。

これらの金属は、オーストラリアのパースにある同社のSimulus研究所で実施中の、半連続パイロットスケール精製試験を通じて生産されたものだ。1975年に国連開発計画によってカバンガ鉱床が発見されて以来、初めて金属が生産されたことになる。

同社は、タンザニアのカハマ精錬所の設計基準を確認するため、カバンガ浮遊選鉱を広範囲にわたり試験してきた。具体的には、ニッケル、銅、コバルトの精錬金属に加工するバッチ式、ロックサイクル式、半連続式のパイロットプラントなどの稼働を確認した。

パイロットプラントは期待通りの性能を発揮し、自社内およびベンダーが提供した様々なプロセスシミュレーションモデルの試算結果と一致した。特に浸出抽出量は高く、試算結果と一致していた。データ分析、質量バランス、品質保証/品質管理活動は進行中だ。

同社は、未開発の硫化ニッケル鉱床とされるカバンガ・ニッケル・プロジェクトにおいてハイドロメット技術を活用して、LME(London Metal Exchange:ロンドン金属取引所)基準のニッケル、銅、コバルトの新たな供給源の開発を計画している。同プロジェクトの最終事業化可能性調査は、2024年第3四半期に完了予定だ。

関連情報

Lifezone Metals Produces First-Ever Nickel, Copper and Cobalt from Kabanga Nickel Project

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