コーナリング性能を追求した2107馬力の電動ハイパーカー「Nevera R」――全世界で40台限定

クロアチアのEV企業Rimac Automobiliは2024年8月17日、同社が2022年に発売した「Nevera」をさらにアップグレードした電動ハイパーカー「Nevera R」を発表した。

Nevera Rは、コーナリングのために設計されている一方で、新記録を打ち立てたNeveraよりもさらに速い直進性能を持つのが特長だ。8.66秒で300km/h (186mph) に達する。最高出力は2107馬力(hp)で、最高時速は412km/hとなっている。

Nevera Rでは、ドライバーのフィードバックに重点を置いて性能を向上させた。新世代の全輪トルクベクタリング(R-AWTV)システムを再調整し、高性能タイヤのポテンシャルを最大限に引き出すことで、より鋭くタイトなコーナリングが可能になっている。

また、大型の固定式リアウイングに新しい大型ディフューザーなどの空力パッケージを組み合わせることで、ダウンフォースが15%、空力効率が10%向上している。ミシュランのPILOT SPORT CUP 2タイヤを装着することでアンダーステアを10%削減し、横方向のグリップも5%向上している。これにより、イタリアのナルド・サーキットのハンドリングトラックでのラップタイムが3.8秒短縮された。

トラクションコントロールシステムも改良され、ウェットコンディションでも予測可能な操作性を確保している。ドリフトモードは新しいタイヤに合わせて調整し、ステアリングシステムもより鋭いレスポンスとはっきりしたフィードバックを提供するよう改良した。

さらに、108kWhの次世代Rimacバッテリーパックを搭載し、最先端のテクノロジーを活用することで、軽量でより高いパワーと効率を発揮する。新しいEVO2ブレーキは、シリコンマトリックス層を持つカーボンセラミック製で、ハードな使用における制動性能、冷却性能、耐久性が向上している。

Nevera R の生産台数は全世界で40台限定となる予定だ。

関連情報

Rimac Introduces Nevera R: A New 2,107 hp Hypercar Re-Designed for Cornering Performance – Rimac Newsroom

関連記事

Rimacの電気自動車「Nevera」が市販車として「ゼロヨン」加速の世界記録を樹立

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る