- 2025-1-27
- 製品ニュース, 電気・電子系
- 24K, 35mm, 4画素加算機能, CMOS, CMOSセンサー, SPIE Photonics West, キヤノン, センサー, 画素, 監視カメラ, 裏面照射積層構造, 超高解像
キヤノンは2025年1月22日、35mmフルサイズで世界最高画素数となる4億1000万画素のCMOS（相補型金属酸化膜半導体）センサーを開発したと発表した。超高解像が求められる監視カメラや医療、産業用などの分野での活用が期待される。
センサーの解像度は24K相当で、広視野で撮影した画像の一部をトリミングし拡大しても、画質が損なわれない。一般的に超多画素のCMOSセンサーは中判以上のイメージサイズが多いが、35mmフルサイズの大きさを実現することで、撮影装置の小型化にも寄与する。
これまでのCMOSセンサーは画素数が増えるほど信号遅延が生じやすくなるなどの課題があり、超多画素CMOSセンサーの実現には高度な信号処理技術が必要だった。同社では、画素部分と信号処理部分を重ね合わせた裏面照射積層構造の採用や回路構成の見直しなどによって課題を解決し、1秒間に32億8000万画素の超高速な信号読み出しを可能にした。毎秒8コマの動画を撮影することもできる。
隣り合う4画素を仮想的に1画素として扱う「4画素加算機能」（モノクロのみ）もあり、感度を向上させ、画像をより明るくすることもできる。同機能によって1億画素で毎秒24コマの滑らかな動画撮影が可能になった。
同センサーは、同月28日から30日まで米サンフランシスコで開催される世界最大級の光学、フォトニクス関連の展示会「SPIE Photonics West」のキヤノンブースで展示される。
