BAE Systemsの無人航空機システム、太陽光発電により成層圏を24時間飛行

英BAE Systemsは2024年12月19日、開発中の成層圏プラットフォーム(HAPS)が、米ニューメキシコ州で実施した飛行試験で、6万6000フィート(約2万メートル)超の高度まで上昇し、成層圏を24時間にわたって飛行したと発表した。

このHAPSはBAE Systemsの子会社であるPrismaticが設計し、翼幅が35mあることから「PHASA-35」と名付けられている。PHASA-35は無人航空機システム(UAS:Uncrewed Aerial System)で、太陽光発電を動力源とする。

最新の試験では、BAE Systemsのデジタルインテリジェンス事業が開発したISR(情報収集・警戒監視・偵察)のためのセンサーを搭載して飛行し、整備すれば2日後には再び飛行できる状態で着陸した。これらのセンサーは、これまでに成層圏を飛行した際のペイロードの2倍以上の重量だった。PHASA-35は通常の航空交通や雲ができる層よりも高いところを飛行するため、長期間にわたるISR活動が可能な耐久性のある安定したプラットフォームとしての可能性を有している。

PrismaticのCEOであるBob Davidson氏は「今回の成功はPHASA-35の能力を証明する上で重要なステップであり、2026年にも運用を始められるよう開発を進めていきたい」と強調した。

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Solar powered aircraft achieves new stratospheric success | BAE Systems

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