東海道新幹線の高速走行中に軌道材料を計測するシステムを開発――線路設備の管理業務の効率化に寄与　クラボウとJR東海

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クラボウは2025年2月5日、東海旅客鉄道（JR東海）と共同で、東海道新幹線の高速走行中に軌道を構成する材料を計測する、「軌道材料モニタリングシステム」を開発したと発表した。同発表によると、国内初だという。

同システムは、東海道新幹線車両の床下に設置したプロファイルセンサーとラインセンサーカメラでデータを取得し、クラボウ独自の軌道材料判定ソフト「Track Analyzer」で解析するものだ。

プロファイルセンサーでの撮影により、高低差を色で判別することが可能。締結ボルトや道床バラスト、まくらぎといった軌道材料の高さの変化を確認できる。

また、ラインセンサーカメラにより、軌道材料の状態も詳細に視認できる。

両社は、JR東海の試験車両に同システムを搭載。東海道新幹線の線路にて試験的に測定したところ、時速300㎞でも目視と同レベル以上での測定が可能なことを確認したという。

JR東海は同システムを用いることで、東海道新幹線の営業運転中に軌道材料の状態を計測することが可能となる。線路設備の管理に関連した業務の効率化に寄与する。

両社は今後も、同システムに関わる技術開発を進める。さらなる精度向上を図り、2027年以降の実運用開始を目指す。なお、クラボウは、JR東海エリアの在来線における導入も進める。また、将来的には、海外の鉄道会社における高速鉄道車両へのシステム導入も検討する。

東海道新幹線（N700S）

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