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攻撃用ドローンを撃退――電子戦対応ロボットでの探知/無力化の実験に米L3Harrisが成功

アメリカの防衛関連企業L3Harris Technologiesは2025年1月21日、マルチミッションロボット「T7」に高度な電子戦機能を搭載すると発表し、アメリカ陸軍が毎年開催する総括実験「Vanguard 2024」にて実演した。

実演では対ドローンシステム「CORVUS-RAVEN」を使用し、ドローンを探知して無力化することに成功した。電子戦機能を備えた小型端末「Individual CORVUS Node」で電子信号を検知、監視、解読した。

電子戦機能を備えたT7を部隊の数km先に展開すれば、攻撃用ドローンの脅威から兵士を守ることができる。電子戦機能は遠隔でオン/オフ可能で、信号をオフにして素早く配置を変えれば、砲撃の標的になることも避けられる。

T7は航空宇宙グレードのシールドを装備しており、電磁干渉(EMI)対策済みで、CORVUS Nodeが発信する電子戦機能の信号による影響を受けずに動作できる。また、T7がCORVUS Nodeの電子戦機能を妨げることもない。

T7は爆発物処理任務などでの利用が想定されていたが、今回の成果により、それ以上の可能性を示したことになる。戦闘中に撃墜されたドローンの回収や、アームをドローン発射台として使用することも検討しているという。

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