- 2023-12-25
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- Rolls-Royce, Tim Peake, UK Space Conference 2023, コンセプトモデル, 宇宙庁, 欧州宇宙機関(ESA), 超小型原子炉(マイクロ炉)
英Rolls-Royceは、2023年11月21~23日に開催されたUK Space Conference 2023で、超小型原子炉(マイクロ炉)のコンセプトモデルを発表した。この開発計画は、イギリスの宇宙庁が支援する研究プログラムの一環で、月面での運用に向けた実証実験を目指す。
同イベントでは、宇宙ミッションでのマイクロ炉の活用に関心を持つ、多様な業界から注目を集めた。同社のチームは、欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士であるTim Peake少佐を始めとした来場者を迎えて、同技術の宇宙への展開計画を説明した。
同社は本計画に関連して、2023年3月、イギリス宇宙局から290万ポンド(約5億2千万円)の支援を獲得している。このプログラムでは、月面基地の運用に必要な、核燃料による動力の利用方法を研究してきた。
同社の開発者らは、マイクロ炉の3つの特徴(熱を発生させる燃料、熱伝達の手段、その熱を電気に変換する技術)に焦点を当て、開発を推進してきた。今回のイベントでの発表は、2023年の研究における集大成と位置付けられている。
宇宙ミッションにおいて、動力源は不可欠である。このマイクロ炉には、自己完結型で電力密度が高いなどの強みがあり、惑星表面の居住や探査、あるいは宇宙船の推進に必要な電力を提供できる。
比較的小型で軽量なマイクロ炉は、設置場所、日照などの環境条件に関係なく、継続的に電力を提供する手段となる。Rolls-Royceは、2030年代初頭までに製品を月に届ける計画だ。
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