- 2024-2-22
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- Chimera, Raytheon, RTX, ホワイトサンズミサイル発射場, 多層防御, 指向性エネルギーの最前線の電磁中和と打破(DEFEND), 米空軍研究所, 高出力マイクロ波システム, 高出力マイクロ波兵器
防衛事業をもつ米RTXは2024年1月29日、同社傘下のRaytheonと米空軍研究所が共同で、高出力マイクロ波兵器「CHIMERA」の3週間の実地試験に成功したと発表した。
高出力マイクロ波システムは、費用対効果と信頼性が高く、弾倉の深さを増した。戦闘員に敵を素早く倒すためのより多くの選択肢を与えることで、多層防御において重要な役割を果たすものだという。
今回試験を行った、対電子高出力マイクロ波拡張距離航空基地防衛システムのCHIMERAは、複数の中/長距離ターゲットに高密度の無線エネルギーを発射するために作られたものだ。地上に設置されたこの実証システムは、他の高出力マイクロ波システムよりも強力で、光の速さで空中の脅威を打破することができるという。
今回の試験でCHIMERAは、複数の多様なターゲットに指向性エネルギーを照射。空中ターゲットを捕捉/追跡し、飛行経路全体で追跡を維持することで、徹底した射撃統制を実証した。試験はニューメキシコ州のホワイトサンズミサイル発射場で行われた。
RaytheonはCHIMERAの開発に際し、空軍研究所、海軍水上戦センター、研究/工学担当国防次官と提携している。また、CHIMERAは、「指向性エネルギーの最前線の電磁中和と打破(Directed Energy Front-line Electromagnetic Neutralization and Defeat : DEFEND)」プログラムの一部であり、最前線配備のための高出力マイクロ波システムを設計、構築、試験する共同業務の取り組みでもある。
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