圧電型動ひずみセンサーを販売開始――薄型で曲面に貼り付け可能、微小なひずみも検出 東陽テクニカ

東陽テクニカは2024年7月30日、圧電型動ひずみセンサー「Dragonfly」の販売を同月1日に開始したと発表した。センサー本体の参考価格は5万円からとなっている。

同製品は、フランスのWormsensingが開発したもので、厚さ0.2mm、微小なひずみを検出できる。感度は−16.4pC/με(電荷出力型でチャージアンプ使用時)。同社の発表によると、従来のひずみゲージ型センサーと比較して約1000倍の感度だという。

また、同社の発表によると、変形の幅が圧電素子型と比較して3倍以上となった。大きな変形も捕捉できる。曲面への貼り付けも可能になり、最小半径2cmの曲面に対応する。これまでセンサーの取り付けが困難だった湾曲した場所や、狭小な場所などでのセンシングが可能となる。

加えて、Wormsensing独自の特許技術による特殊加工を採用しており、耐久性に優れ、過酷な環境下でも使用できる。

応答周波数範囲は0.02Hz~100kHzで、周波数分析にも適する。また、電荷出力に加えて定電流駆動(IEPE)にも対応する。長いケーブル長でも計測できる。

使用温度範囲が−40〜+140℃(電荷出力型でチャージアンプ使用時)、測定レンジが±3000με、サイズが29×8.2×1.5mm、重量が0.1gとなっている(センサーコネクター部含む)。

自動車や半導体製造装置、家電用品、発電機器、生産設備など、さまざまな分野の研究開発や状態モニタリングでの用途に適するという。

Dragonflyの使用イメージ

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