1時間に約9MW、風力発電の最高記録を更新――2万4000世帯弱の電力消費に相当

MHI Vestas Offshore Windの新型風力発電設備の試作機が2017年1月26日、24時間で21万5999.1kWhを発電し、風力発電の世界最高記録を更新した。1時間当たり約9MWの発電性能を誇ることになる。MHI Vestas Offshore Windは、三菱重工業とデンマークのVestas Wind Systemsの合弁会社だ。

電気事業連合会によると、世帯別の電力消費量は1カ月当たり271.2kWh。1日当たりに換算すると約9kWhとなり、この試作機1基で2万4000世帯弱の電力消費を賄える計算になる。

世界記録を叩き出した試作機は、同社の「V164-8.0」に改良を加えたもの。V164-8.0は2014年10月に24時間で19万2000kWhを発電し、シングルタービンの設備としては世界最高記録となっていた。

V164-8.0が装備するブレードの長さは80m、重量は35tに達する。ブレードが回転する部分の面積は2万1124平方メートルとなり、ロンドンにある大観覧車「ロンドン・アイ」よりも大きくなっている。

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