AGCは2019年5月20日、ミリ波向け超低伝送損失フレキシブルアンテナ設計技術を開発したと発表した。
次世代高速通信におけるミリ波帯の高周波アンテナ用基板には、伝送損失が低い材料が求められている。また、IoT向け用途では、軽量化や省スペース性も重要なニーズとされている。
今回開発した超低伝送損失フレキシブルアンテナは、耐熱性や耐水性、電気特性に優れたAGCのフッ素樹脂「Fuluon+ EA-2000」を活用したフレキシブルCCL(銅張積層板)を、アンテナ材料として使用。同樹脂とフレキシブルアンテナ設計技術を組み合わせることで、ミリ波帯域に対応する超低伝送損失特性と、軽量で柔軟な特性を両立させた。これらの特性によって、自動車をはじめとするモビリティや電子機器、産業機器などさまざまなモノにミリ波向けアンテナの設置が可能になるという。