EV、HEV向けに、性能を向上した「同軸e-Axle遊星減速機用ニードル軸受ユニット」を開発 NTN

NTNは2023年5月24日、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)で使用されるe-Axle向けに「同軸e-Axle遊星減速機用ニードル軸受ユニット」を開発したと発表した。小型/高速化を背景に過酷さを増す同軸e-Axleの使用環境に対応する。

同軸e-Axle遊星減速機用ニードル軸受ユニットは、ニードル軸受(保持器付き針状ころ)とシャフトをセットにしている。保持器やころ、シャフトの各要素を改良しており、耐ピーリング性能や高速回転性能、耐モーメント荷重性能を向上している。

同軸e-Axle(赤丸部分が本商品の使用箇所)

シャフトの熱処理条件を最適化しており、異物などによる表面損傷への耐久性を向上。同社の従来品に比べ、ピーリング寿命を約30%向上している。また、材料変更や溶接部の設計、熱処理の諸条件を最適化。保持器の疲労強度が高くなっており、同社の従来品に比べ、高速回転性能を約10%向している。

ころのクラウニング形状の最適化に加え、シャフトの材料を変更。塑性変形によるシャフトの曲がり量を約70%低減しているため、モーメント荷重の発生時に、面圧を低減し、寿命低下を防止できる。

関連情報

EV・HEV向け「同軸e-Axle遊星減速機用ニードル軸受ユニット」を開発|新商品ニュース:2023年|商品・技術情報|NTN株式会社

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