一部AI化で解析時間を短縮する、流体シミュレーション技術を開発 アラヤ

人工知能(AI)を使った技術開発やサービスの提供を手がけるアラヤは2023年6月30日、車体の設計などに用いられる流体シミュレーション(CFD)を一部AI化して、解析の信頼性と高速性を両立する「NeumaticAI」(ニューマティックエーアイ)を開発したと発表した。同年9月からNeumaticAIによる「受託解析サービス」を低価格で提供するキャンペーンを実施する。数社限定で価格/納期は20万円(税抜き)/1カ月~。キャンペーンを利用すると、NeumaticAIを一定期間無償で試用できる。

CFDの期間短縮のため、最近はAIによるCFDも試みられている。しかし、CFDすべてをAIに置き換えるには、大量の学習データが必要なうえ、信頼性が落ちるという問題がある。このため、同社はCFDの一部のみをAIを使って高度化し、信頼性を保ちながら高速化を図った。AIが担う部分を限定しているため、少量の学習データで高い汎化性も期待できる。

同社はこれまで、性能値の直接予測やCFDの高速化、設計探査の効率化といった内容で、自動車業界の複数メーカーに対してCFDでのAI活用を支援してきた。こうした経験を生かしてNeumaticAIを開発した。

同社はNeumaticAIを、同年7月5日から7日まで愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)で開かれる「人とくるまのテクノロジー展 2023 NAGOYA」に出品する。

関連情報

自動車などの流体シミュレーション時間を大幅に短縮する 「NeumaticAI」をリリース ~CFDとAIのハイブリッド技術により高い信頼性と高速化を実現~ | 株式会社アラヤ

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