音速の16倍で飛行できる極超音速ジェットエンジンを試験 中国科学院

超音速機やスペースプレーン用のエンジンの研究が世界各地で行われているが、中国科学院は、マッハ16を可能にする超音速ジェットエンジン「sodramjet」を提案している。

超音速ジェットエンジンの研究は、「scramjet(supersonic combustion ramjet:超音速燃焼ラムジェット)」を中心に行われているが、理論上マッハ15が限界といわれている。

中国科学院の提案するsodramjetは、”standing oblique detonation ramjet”(定在斜め爆轟ラムジェット)の略で、scramjetの拡散燃焼を斜め爆轟(デトネーション)に置き換えたものだ。爆轟とは、気体の熱膨張速度が音速を越え、衝撃波を伴いながら燃焼することだ。

sodramjetの詳細は、『Chinese Journal of Aeronautics』に掲載されている。論文によれば、sodramjetのエンジンモデルは、流体制御技術を使用して開発され、超音速風洞試験に成功している。実験データは、sodramjetのエンジンモデルは安定的に作動し、斜め爆轟を燃焼室内で定在させ、制御可能であることを示しているという。

sodramjetは、理論上マッハ6~16で動作する。論文は、この研究はsodramjetエンジンが有望なコンセプトであり、極超音速流の下、高い熱効率で安定的に動作することを示していると結んでいる。

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Criteria for hypersonic airbreathing propulsion and its experimental verification

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