- 2023-8-7
- 化学・素材系, 技術ニュース
- CO2削減, JFEスチール, Super COURSE50, カーボンニュートラル, 日本製鉄, 水素還元試験炉, 神戸製鋼所, 金属系材料研究開発センター, 高炉製鉄
日本製鉄は2023年8月4日、東日本製鉄所君津地区の水素還元試験炉(内容量12m3)で行っている製鉄時のCO2削減技術の開発試験で、世界最高水準となる高炉本体からのCO2排出量削減効果22%を確認したと発表した。
開発試験は、CO2排出量50%以上削減を目指すことから「Super COURSE50」と呼ばれており、日本製鉄のほか、JFEスチール、神戸製鋼所、金属系材料研究開発センターの4社で結成されたコンソーシアムが、2022年5月から行っている。高炉の炭素による還元の一部を、加熱した水素に置き換えて、高炉からのCO2排出量を削減する。
これまでの試験で世界最高水準となる高炉本体からのCO2排出量22%削減を達成したことから、コンソーシアムはさらに30%以上の削減を目指した試験を、2023年内を目途に開始する予定だ。実証試験を進め、大型高炉でのSuper COURSE50技術の早期確立を目指すとしている。
日本製鉄は、2021年3月に公表した「日本製鉄カーボンニュートラルビジョン2050」の中で、この技術を活用した「高炉水素還元」に加えて、「大型電炉での高級鋼製造」「水素による還元鉄製造」の革新的技術の実用化を進め、カーボンニュートラルの実現を目指すとしている。
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