村田製作所、高容量の全固体二次電池を開発、2020年度中に量産予定――酸化物セラミックス系電解質を使用

村田製作所は2019年6月26日、業界最高水準の電池容量を持つ全固体電池(二次電池)を開発したと発表した。

全固体電池は、正極と負極間の電解質に液体ではなく固体を用いる。そのため、従来のリチウムイオン二次電池と比べ、安全性/耐久性に優れる。

村田製作所は今回、一般的な電池で使用する電解液の代わりに、燃えず、熱に強い特性を有した酸化物セラミックス系電解質を使用。従来と比較して大幅に大容量化した全固体電池の開発に成功した。

一般的な二次電池領域と今回開発した製品のターゲット領域

開発した電池は、小型かつ高エネルギー密度、さらに過酷な環境下でも利用できるため、ウェアラブル機器のさらなる小型化や信頼性の向上に貢献できるという。また、ワイヤレスイヤホンなどのヒアラブル機器やIoT社会の多様なニーズにも対応できるとしている。

なお、2020年度中に月間約10万個の量産を計画している。

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