ゴムと樹脂を分子レベルで結合した新たなポリマー「SUSYM」を開発――耐突き刺し性、修復性、低温耐衝撃性が飛躍的に向上 ブリヂストン

ブリヂストンは2019年10月16日、ゴムと樹脂を分子レベルで結合したポリマーの新名称を「SUSYM(サシム)」に決定したと発表した。SUSYMは、再生可能かつ低温で使用できる素材として、多様な分野への応用が可能だという。

タイヤは、様々な材料から構成されているが、その中でもゴムが大きな割合を占める。しかし、ゴムは、針を突き刺すと穴が簡単に開いてしまう、低温状態では硬く脆くなってしまう、などの欠点がある。

一方、ブリヂストンは2018年5月に、ゴムと樹脂を分子レベルで結合させることで従来のゴムよりも強度と耐久性を高めた「High Strength Rubber」を開発している。

そして、ブリヂストンは今回、High Strength Rubberをさらに改良。耐突き刺し性と修復性、低温耐衝撃性を併せ持つSUSYMを開発した。SUSYMは、局所的な強い力で変形を加えても壊れにくいため、針などを突き刺しても穴が開きにくい。再生も可能で、穴が開いてしまった場合でも、熱を加えると簡単に穴を治せる。また、低温でもしなやかさを保つため、低温環境下でも壊れにくい。

ブリヂストンは、23日から始まる「第46回東京モーターショー2019」において、機能や素材を活かしたコンセプトタイヤを展示するとともに、概要説明も行うとしている。

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