- 2020-4-5
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- AI, Intel, Loihi, Nabil Imam, Nature Machine Intelligence, アセトン, アンモニア, ケミカルセンサー, コーネル大学, ディープラーニング, ニューロモーフィックコンピューティング, ニューロモーフィックチップ, メタン, 化学センシング, 神経細胞(ニューロン)
米Intelは、オンライン科学ジャーナル『Nature Machine Intelligence』でコーネル大学との共同論文を発表し、ニューロモーフィックチップ「Loihi」を使って有害化学物質をにおいで「かぎ分けられる」ことを明らかにした。
Intelは次世代のAI技術として、人間の神経細胞(ニューロン)の働きと仕組みを模した「ニューロモーフィックコンピューティング」の研究を行っている。Loihiは、13万のニューロンを組み込んだ自己学習型チップだ。
研究者たちは、アンモニア、メタン、アセトンなど不快な臭いがする有害化学物質10種類に反応する72個のケミカルセンサーの活性から成るデータセットを使い、Loihi上に生物学的嗅覚の回路図を構成した。個々のにおいに対するセンサーの反応はLoihiに伝達され、Loihiは個々のにおいを1回ずつサンプリングしただけで、においの神経表現を混乱することなく学習し、強いノイズの中でもそれぞれを「かぎ分けて」識別したという。
Loihiの認識精度は非常に高く、ディープラーニングを含む従来からの方法では、最高水準の方法であっても同程度の精度に達するには3000回以上の学習が必要だとしている。
Intelの上級研究員で論文の共著者であるNabil Imam氏は、化学センシングに携わる人たちは、長年に渡り、機能的で信頼性が高く、応答速度の速い化学感覚処理システム、いわば「電子の鼻」を求めていたと話している。ニューロモーフィックチップは、環境モニタリングロボットや有害物質検出ロボットなどに応用できると考えられており、その他の応用例として、空港の保安検査の列で有害物質をより適切に識別するニューロモーフィック搭載ロボットも挙げられている。
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