ユニチカ、導電グレードの熱可塑性ポリエステル樹脂積層板「ユニレートCV」を発表

ユニチカは2016年10月20日、同社が展開する熱可塑性ポリエステル樹脂積層板「UNILATE/ユニレート」の新銘柄として、導電グレードの熱可塑性ポリエステル樹脂積層板「ユニレートCV」を発表した。

ユニレートは、ガラス繊維やマイカ(雲母)などをコンパウンドしたポリエステル樹脂をシートに成形し、複数のシートを重ねて熱プレスを施した板状の製品だ。電気絶縁材料として主に、製造工程内治具などに使用されている。

ユニチカはこれまで、標準・難燃・帯電防止といった3グレードのユニレートを展開していた。だが近年、優れた導電性能を持つ材料を求める声が顧客から寄せられたため、新たに導電グレードのユニレートCVを開発した。

ユニレートCVは104Ω~108Ω/□の表面抵抗率を備える。ポリエステル樹脂が主原料のため、他材料と比較して吸水率が低く、寸法安定性が高い。独自技術の加熱積層製法で生産されるため、加工による反りの発生が極めて少ない。

曲げ強度は縦330/横135MPaで、曲げ弾性率は縦16.0/横6.0Gpa。荷重たわみ温度は220℃で、線膨張係数は縦0.5/横8.5×10-5/℃だ。吸水率は0.01%以下となる。

ユニチカは今後、電子デバイス搬送パレットや半導体製造装置機構部品などの用途に対して、ユニレートCVの採用拡大を進めていくとしている。

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