高耐久のフォースセンサーを開発――スタイラスペン落下時のセンサー破損リスクを低減

アルプスアルパインは2019年3月28日、スタイラスペン落下時のセンサー破損リスクを低減すべく、従来品に比べ耐衝撃性を向上したフォースセンサー(荷重センサー)「HSFPAR004A」を開発したと発表した。

スタイラスペンはフォースセンサーを搭載し、ペン先の軌道を捉えるとともに、筆圧に応じた描画の太さを再現している。しかし、ペンを落下させたとき、センサーの先端部(押し子)が衝撃に耐えられず、破損してしまうことがあった。そこでアルプスアルパインは、HSFPAR004Aを新たに開発した。

HSFPAR004Aでは、押し子の直径を従来の0.2mmから0.4mmに拡大するとともに、衝撃を分散する端面形状としたことで、従来品より優れた耐衝撃性を実現。その上で、2×1.6×0.66mmの小ささ、高感度、高分解能、高リニアリティなど、従来品の特長と性能を確保した。

同製品はゼロストローク(0.01N)レベルの小さな応力も検出できるため、精密機器を扱う産業用機器への応用も可能。ロボットアームの掴み部に搭載し、細かな握力調整を実現するなど、幅広い用途に活用できる。

主な仕様は、動作荷重範囲が8N、電源電圧が1.5~3.6V、感度が2.3mV/V/N、リニアリティが<2%FS(Full Span)以下、寿命が100万回(@8N)、最大定格荷重が55N。サンプル価格420円、月産10万個の体制で量産中だ。

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