空飛ぶオートバイのプロトタイプ、最初の試験飛行を完了

空飛ぶクルマに続き、空飛ぶバイクの開発競争が激しさを増すなか、ロサンゼルスのスタートアップ企業JetPack Aviationが、空飛ぶバイクのプロトタイプの最初の試験飛行を行った。公開された試験飛行の動画には、フレームで構成された機体が空中でバランスをとりながらホバリングする様子が映っている。

JetPack Aviationは、リュックサックのように背負った機器のジェット噴射で飛行する「ジェットパック」の開発で知られる企業だ。同社のジェットパックは米連邦航空局(FAA)の認可を受けており、米海軍とは短距離兵員輸送に関する共同研究開発契約を締結している。

JetPack Aviationが開発中の空飛ぶバイク「Speeder」は、小型のVTOL(垂直離着陸機)。4基のジェットエンジンを使って垂直に上昇し、高度1万5000フィート(約4600メートル)を時速150マイル(約240キロ)で飛行することができる。航続時間は20分。個人用の「Recreational Speeder」と軍/商用向けの「Military/ Commercial Speeder」2つの製品系列がある。

Recreational Speederには、「Ultralight Version(UVS)」と「Experimental Version(EVS)」の2つバージョンがある。UVSは、最高速度時速60マイル(約97キロ)、搭載燃料5ガロンに制限されるものの、パイロットの免許なしに乗ることができる。Recreational Speederは20台の限定生産で、価格は38万ドル。既に予約注文の受付を行っている。

Military/Commercial Speederは、戦場や緊急事態、災害時など危険度の高い環境で人員や貨物を運ぶことを目的としており、完全自律飛行が可能でどこでも離着陸できる。

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Introducing THE SPEEDER

jetpackaviation(Instagram)

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