業界最高水準の発電効率を持つ純水素型燃料電池5 kWタイプを発売 パナソニック

パナソニックは2021年10月1日、高純度の水素と空気中の酸素を化学反応させて発電する純水素型燃料電池「H2 KIBOU」を発売した。発電効率は業界最高水準で、業務用途を想定している。

同社は、都市ガスから取り出した水素を使って発電する家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム」を2009年に世界で初めて発売した。今回の純水素型燃料電池では、エネファームの技術を発展させ、水素を直接供給して酸素と化学反応させることで発電する。ガスから水素を取り出す燃料処理器が不要となるため水素から電力へ効率的に変換できるようになり、純水素型燃料電池として業界最高水準の発電効率56%を実現した。

H2 KIBOUの発電出力は、家庭用エネファームの発電出力700Wの7倍以上となる5kWで、小規模な商業施設などに対応。専用アプリを使えば、1台のパソコンで最大10台まで同時に遠隔操作でき、10台を1ユニットとして使用することでメガワット級の電力供給もできるようになる。筐体サイズは417×834×1766mmとコンパクトになっているため、建物の屋上や狭い敷地にも柔軟に設置できる。

このほか、同社推奨の貯湯ユニットを接続すれば、発熱時の熱を利用して湯を沸かすことができ、エネルギーの有効活用になる。停電時も、起動用電源と同社推奨の抵抗器ユニットを使用すれば、水素を供給するだけで発電でき、最大2.5kWの電力を120時間使える。

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