「3輪バイク」のTRICITY125/155をモデルチェンジ ヤマハ発動機

ヤマハ発動機は2023年2月10日、「3輪バイク」TRICITY(トリシティ)125とTRICITY155 ABSをモデルチェンジし、2月と4月にそれぞれ発売すると発表した。

ヤマハが開発した3輪バイクは、前輪2輪後輪1輪のスクータータイプで、前2輪がそれぞれ独立して動くため、2輪バイクより安定感があり、バイクの爽快感も味わえる。特にTRICITY155 ABSは高速道路の走行も可能で、通勤や通学だけでなく週末のツーリングまで幅広く楽しめる。

モデルチェンジの特徴の1つが、平成32年排出ガス規制適合の新「BLUE CORE」エンジン。高燃焼効率やロス低減、冷却性の3点を重点に開発され、走りの楽しさと燃費や環境性能を両立している。今回は、新作シリンダーヘッドを採用し、コンパクトな燃焼室を形成することで、TRICITY155では従来の10.5:1から11.6:1へと圧縮比を高め、高効率燃焼を実現した。吸気バルブも20.5mm径へと拡大し、吸気効率を確保した。

強度および剛性バランスを最適化した新フレームは、縦剛性やねじり剛性を強化しつつ、適度な「しなり」を確保。エンジン搭載位置などのバランスを整え、自然なハンドリングや優れた直進安定性、乗り心地を支える。またホイールベースを延長したのに合わせて、リアサスペンションはショックアブソーバーの全長を延長。バネレートや減衰力を最適化することで、落ち着いた走行性をもたらしている。

このほか、信号待ちなどで停車すると自動的にアイドリングを停止して燃料消費を抑え、再発進時には静かな始動で発進できる「Stop & Start System」を採用している。

TRICITY125は2月28日発売で、メーカー希望小売価格49万5000円(税込み)。TRICITY155は4月14日発売で同56万6500円(同)。販売台数はそれぞれ年間1500台を見込んでいる。

関連情報

フロント2輪の「TRICITY125/155」をモデルチェンジして発売~足回りの変更でより上質な乗り心地を実現、専用アプリで”つながる”機能搭載~ – ニュースリリース | ヤマハ発動機株式会社

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