- 2022-4-21
- 機械系, 製品ニュース
- GaN, GaNエピタキシャル成長モジュール, RaSE法, SEGul, アルバック, エピタキシャル薄膜形成技術, スパッタリングモジュール, スパッタリング技術, スパッタリング装置
アルバックは2022年4月20日、スパッタリング法によるGaNのエピタキシャル薄膜形成技術「RaSE(レイズ)法」と、同技術を用いたスパッタリングモジュール「SEGul(シーガル)」を開発したと発表した。GaNデバイス製造の新たな選択肢として提供する。
同社は、スパッタリング技術を応用したRaSE(Radical assist Sputter Epitaxy)法を新たに開発し、スパッタリング法によるGaNのエピタキシャル成長を実現した。SEGulは、生産ラインへ対応できる大口径型のスパッタリング装置としてRaSE法を最適化している。
RaSE法のプロセス温度は、600~800℃。ドーピングによるn型GaN成長で、ガスはAr、N2を使用している。SEGulの対応基板サイズは、2~8inch。膜厚&抵抗分布±10%(8inchエリア)で、4、6角コアに対応する。材料は、ターゲット交換により選択できる。また、特ガス除害設備を不要としている。
窒化物半導体であるGaNは、次世代パワー半導体として活用されており、次世代のIoT技術を支える重要素子として期待されているが、GaNデバイスの製造には、素子設計自由度、コスト、環境負荷といった課題がある。スパッタリング法によるGaNのエピタキシャル成長は、こうした課題の解決策の一つとして期待されている。