圧力測定フィルムの発色画像から情報を数値化するアプリを開発 富士フイルム

富士フイルムは2022年7月1日、同社が開発した圧力測定フィルム「プレスケール」の画像を読み取るだけで、圧力に関する情報を数値化できる専用アプリ「プレスケールモバイル」を発売した。

プレスケールは、同社が開発したマイクロカプセル技術や精密塗布技術を活用して、圧力や面圧のバランス、分布などを簡単に測定できる圧力測定フィルム。圧力を受けると赤く発色し、圧力の大小に応じて発色濃度が変化する。

色の違いによって面全体の圧力分布や面圧を一目で確認できることから、ディスプレイや電子部品/基板、自動車、電池などの開発や製造、食品の包装ラインなどでの圧力検査に使用されている。

発売されたプレスケールモバイルは、プレスケールの発色画像から最大/最小圧力や平均圧力、加圧面積など9種の圧力情報を数値化する。発色したプレスケールを専用撮影台紙の上に置き、アプリをインストールしたモバイル端末で読み取るだけで、誰でも簡単に高精度な圧力検査ができる。

検査の合格基準となる見本画像を登録し、検査画像と見本画像をアプリ上で重ね合わせることで圧力値の違いを一目で分かるようにできる「重ね合わせ機能」や、合格となる圧力情報の条件を設定し、合否を自動で判定する「自動判定機能」も搭載しており、目視判定によるばらつきを低減し、圧力検査の品質をさらに向上させる。

今後、アプリで集約した圧力検査データを管理、保存するクラウドシステムや新たな分析機能を導入するなどして、さらなる機能の充実を図っていく。

アプリの価格は、製品版が永年版77万円、1年版が19万8000円。ライセンス版は永年版が71万5000円、1年版14万3000円となっている。

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