長距離走行可能なソーラーEV「Lightyear 0」の全貌が明らかに――ソーラー充電を併用し1回の充電で最長7カ月走行も可能か

オフグリッド型ソーラー電気自動車(EV)を開発しているオランダのLightyearは、世界初の量産型ソーラーEV「Lightyear 0」の全貌を明らかにした。1日の走行距離が約35kmであれば、1回充電するだけで数カ月間にわたり走行できるという。

Lightyear 0は車体のルーフとボンネットに計5m2の湾曲型ソーラーアレイを備えており、太陽光を利用して充電できる。オランダのようなくもりがちな気候でも、1日当たりの平均通勤距離が35km程度と仮定すれば、2カ月間、充電器や家庭用コンセントに接続して充電しなくても走行できるとしている。ポルトガルのような晴天の多い気候下だと、充電しなくても走行できる期間は最長7カ月になる可能性もあるという。

Lightyear 0は、エネルギー密度を最大化できる比較的軽量の60kWhバッテリーパックを搭載。高速道路を時速110kmで走行する場合、560kmの連続走行が可能だ。一般家庭用コンセントで充電する場合は1時間で走行距離32km分、急速充電器を使う場合は1時間で走行距離520km分の充電が可能だ。

同社は2022年8月までにLightyear 0のテスト走行を実施する予定で、同年秋から生産を開始し、早ければ同年11月に最初の納車を行うとしている。

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