太陽誘電は2023年2月9日、車載用受動部品に対する認定用信頼性試験規格「AEC-Q200」に準拠したフェライト系パワーインダクタLAXHシリーズとして、「LAXHG6060YEL1R0NMR」（6.0×6.0x4.5mm）など16アイテムの量産を2023年1月から開始したと発表した。DC-DCコンバータのチョークコイルやノイズフィルタ向けで、使用温度範囲の上限を150℃に向上している。サンプル価格は1個150円。
LAXHシリーズは、小型で大電流対応などに特長をもつスリーブレス構造やメタル系パワーインダクタ「MCOIL」で培ったメタル系材料技術を応用して開発。同社従来品のLCXHシリーズの使用温度範囲－40℃～＋125℃から、使用温度範囲の上限を150℃に高めている。
また、外装樹脂にメタル系材料を使用。同社の従来品で使用温度上限が150℃に対応したLAYPシリーズ「LAYPH06045DL1R0NGA」（6.3×6.0x4.5mm、インダクタンス値1.0μH、直流重畳許容電流値6.7A）と比べ、約2倍となる直流重畳許容電流値13.5A（インダクタンス値1.0μH）の大電流に対応している。
用途は、自動車のエンジン、トランスミッション等のパワートレインで使用される電源回路であるDC-DCコンバータのチョークコイルやノイズフィルタ。同社の海外子会社で、セブ州ラプラプ市の太陽誘電（フィリピン）にて量産する。
ラインアップは、LAXHG6060YEL1R0NMR、LAXHG6060YEL1R5NMR、LAXHG6060YEL2R2NMR、LAXHG6060YEL3R3MMR、LAXHG6060YEL4R7MMR、LAXHG6060YEL6R8MMR、LAXHG6060YEL100MMR、LAXHG6060YEL150MMR、LAXHG6060YEL220MMR、LAXHG6060YEL470MMR、LAXHG6060YEL680MMR、LAXHG6060YEL101MMR、LAXHG6060YEL151MMR、LAXHG6060YEL221MMR、LAXHG6060YEL331MMR、LAXHG6060YEL471MMRの16アイテムとなる。
