直動案内装置NSK リニアガイドの高作動化技術を開発し、オプションとして販売 NSK

日本精工(NSK)は2023年6月29日、産業機械で使用される直動案内装置「NSK リニアガイド」の高作動化技術を開発し、同技術を「NSK リニアガイド NH型/NS型」のオプションとして、同年8月より受注を開始すると発表した。検査装置、測定機などの動きをよりなめらかにする。

リニアガイドのボール循環路には、多くのボールが挿入されているが、経路内に存在する曲線のリターン部により、ボール同士に「つまり」が発生する。これが作動特性を悪化させる要因の一つとなっている。

そこで、ボール循環路を最適化し、弾性ボールを適切に挿入することで、ボール移動量差を弾性変形で吸収し、ボール同士の競り合い(ボール同士の接触による摩擦増加)を大幅に緩和した。

リニアガイドに高作動オプションを採用すると、「つまり」を解消し、さらに作動特性が向上する。検査装置や測定機など、なめらかな動きを必要とする装置に向いていることに加え、作動特性が悪くなりやすい垂直などの取り付け姿勢にも効果を発揮する。 NH、NS型と完全寸法互換のため、設計変更なしで置き換えられる。

NSK リニアガイド 一般汎用シリーズ NH/NS型の高作動オプションとして設定。NH15、20、25、NS15、20、25、30 の7サイズ、スライダー長、形状を含め全28形式に対応する。ステンレス材、表面処理などのオプションも用意する。

関連情報

日本精工、産業機械で使用される直動案内装置NSK リニアガイドの高作動化技術を開発 – 日本経済新聞

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