低消費電力の電磁弁を開発――工作機械などの省エネ化に寄与 ジェイテクト

ジェイテクトは2023年9月26日、同社のグループ会社であるジェイテクトフルードパワーシステムが、低消費電力の電磁弁を開発したと発表した。工作機械などの省エネ化に寄与する。

電磁弁とは、電気によって発生させた磁力のON/OFFで油の流れる方向を切り換え、油圧シリンダーなどのアクチュエーターを動作させられるバルブを指す。

既存の電磁弁は、ソレノイドの部品間に生じる隙間で磁束の流れが悪化したり、部品間の接触面積が小さいことで磁束が絞られたりすることによる、磁気回路上での電力損失が課題となっていた。

今回開発した電磁弁では、磁場解析技術を用いたほか、磁気回路構成の見直しにより部品間の隙間を制限し、接触面の積み増しや部品の一体化などを施した。

磁気回路を形成するソレノイドの効率が向上し、消費電力は3.4Wで、従来比で30%減少したという。

5台の電磁弁を用いる設備を100台設置する工場において、全ての電磁弁を同開発品に切り替えた場合、年間で1.1トンものCO2排出量を削減できるとしている。

最高使用圧力が10MPa、最大流量が40L/分、保持電流が0.14A(DC24V時)。CE規格に準拠した。

関連情報

省エネに貢献する次世代電磁弁を新開発 ~ジェイテクトフルードパワーシステム 電磁弁の低電力化を実現~|ニュース|株式会社ジェイテクト

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