3DA可視化ツールの新バージョンを発売―― 3DAデータの活用を拡大するための機能も充実 BIPROGY

BIPROGYは2024年2月7日、同社グループのUELが3DA可視化ツール「3DAviewmeister(スリーディーエー・ビューマイスター)」の新バージョンV4.0の販売を開始したと発表した。V4.0では、基本性能の向上、3DAデータの活用を拡大する機能の拡充に加え、SaaSサービスとしての提供も開始する。

3DAviewmeisterは、3DAモデルの閲覧機能に計測、注記などの機能を加えており、設計工程の情報であるCADの3D幾何情報、PMI(製品製造情報)、レイヤー、グループの保持に加え、設計後工程の情報であるNCデータや計測データ、解析データなども重ねて表示できる。

V4.0で強化した主な機能は、「表示操作および効率の改善」「CADmeisterデータ連携強化」「爆発図機能」「NC表示関連改善」「肉厚表示機能」「Web版(SaaS)正式リリース」の6点となる。

表示操作および効率の改善では、3DAデータの表示効率を向上。また、ビューイングの反応を改善した。図形の選択や位置の指定の操作性も改善しているため、容易に入力できる。ビュー中心の移動や、2点ズームなどのビューイング操作も改善しており、可視化と操作性が向上している。

CADmeisterデータの連携を強化しており、CADmeisterで定義された副座標系が取り込め、副座標系を基準にした座標値を表示できる。VIEWに属さないPMI(3D 注記)の取り込みにも対応する。

爆発図機能では、バージョンアップによって、爆発図を表示し、3Dモデルの構成パーツの組み付け状態を確認できる。移動/回転機能では、ハンドル指示に対応。これらの機能を活用することで、モデルを移動、回転させながら、デジタルモックアップによる組み付けを検証できる。

NC表示関連改善では、NCデータの表示効率の改善と、ビューイングの反応高速化の実施に加え、加工基準として、CADmeisterで定義した副座標系の指示に対応。これらにより、容易に3DCAM形状データとNCデータの位置合わせができる。NCデータ表示機能は、CADmeisterで作成した加工指示書に記載されているNCデータの一括指示に対応している。

肉厚表示機能では、指示した位置の肉厚を計測し、注記として結果を表示できる。また、V3.0で評価版だったWeb版(SaaSサービス)を正式にリリース。3DAviewmeister BASEモジュールの多くの機能を搭載し、3DAデータの可視化と計測、注記の作成機能を提供する。さらに、3DAデータに加えてNCデータや計測データの表示、Officeデータへのプラグインにも対応する。

UELでは、同製品を今後2年間で160ライセンスの出荷を見込む。

関連情報

UEL 3DAデータのエンジニアリングツール「3DAviewmeister V4.0」を提供開始

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