独Continentalと米Aurora Innovation、自律走行トラックシステムの安全機能の仕様を決定

独Continentalは、2024年1月5日、開発中の自動運転トラックについて、大規模商用化に向けたシステム設計を最終決定したと発表した。自動運転システムを開発する米Aurora Innovationとの提携により、重要なマイルストーンを達成したかたちだ。

決定した仕様は、SAE(自動車技術者協会)レベル4の自動運転システム「Aurora Driver」を構成する「フォールバックシステム」だ。同システムは、特定のコンポーネントやセンサーで障害が発生した際に動作中の機能を制限/維持する、バックアップ機能群だ。

フォールバックシステムの構成は、プライマリーシステムと、障害発生時に動作を引き継ぐ、専用のセカンダリーコンピューターからなる。この設計は、システムの動作上の弱点となり得る「単一障害点」のリスクを回避して、安全性を向上させる意図がある。

一般に、ハードウェア製品の市場投入までの過程は複雑で時間を要する。しかし両社は、自動運転トラックシステムの大量生産を目的とした業界初の提携を発表してから、1年足らずでマイルストーンを達成したかたちだ。

今後の計画では、2027年の生産開始を目指し、2024年~2025年の間にハードウェアの初期バージョンを構築して、テキサス州の工場でテストを実施後、各国の製造拠点で評価する。さらに、2026年~2027年にかけて、生産開始に向けた統合のフェーズに入る予定だ。

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