カニ型の波力発電装置を採用――英Shellが海中電力供給プロジェクトに参画

エネルギー大手の英Shellが2024年2月5日、波力発電と海中エネルギー貯蔵を組み合わせた海中電力供給プロジェクト(Renewables for Subsea Power: RSP)に参画したと発表した。

200万ポンド(約3億8200万円)を投じた今回の実証実験では、スコットランド企業Mocean Energyのカニ型波力発電装置「Blue X」とスコットランド企業Verlumeの海中バッテリー「Halo」が接続された。

プロジェクトはすでに第3フェーズに入っており、Blue XとHaloの海中稼働期間は12カ月を迎えようとしている。2021年に160万ポンド(約3億560万円)を投じた第2フェーズでは、Verlumeの実験施設でBlue XとHaloのコア技術の統合に成功した。同年、Blue Xはスコットランド沖で最初の発電を行った。

RSPへ参画することで、Shellは一連の実験で得られた全てのデータにアクセスできるほか、それらの技術が希望の場所で導入できるかどうかを評価できるようになる。

Mocean Energyのコマーシャル・ディレクターであるIan Crossland氏は「Shellの参画はわれわれのプロジェクトに対する国際的な関心の高さを示している」とコメントした。

関連情報

Shell joins Renewables for Subsea Power project – Verlume

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