航空機エンジンのコンソーシアムが、SAFを100%使用したエンジン「V2500」のテストに成功

米RTX傘下の米Pratt & Whitney(P&W)は2024年3月18日、航空機エンジンの多国籍コンソーシアムであるInternational Aero Engines(IAE)が、100%持続可能な航空燃料(SAF: Sustainable Aviation Fuel)を使った、V2500エンジンのテストに成功したと発表した。

IAEは、米P&W、スイスのPratt & Whitney Aero Engines International、独MTU Aero Engines、日本航空機エンジン協会の4社が構成するコンソーシアムだ。

テストで使用した燃料は、フィンランドのエネルギー企業Nesteが供給した。この燃料は、ジェット燃料に関するASTM規格のなかで、「HEFA-SPK(Hydroprocessed Esters and Fatty Acids Synthetic Paraffinic Kerosine)」として規定される、廃食油や動植物油などの再生可能原料を水素化処理して製造したものだ。

P&Wは、SAFの割合を100%で運用するために必要な将来的な仕様策定を目標として、民間航空代替燃料イニシアティブ(CAAFI)および、標準化団体であるASTM Internationalとの緊密な協力を続けている。

V2500エンジンは現在、Airbus A320ceoファミリーとEmbraer C-390 Millenniumに搭載され、およそ3000機が運航中だ。IAEは、2050年までにCO2排出量を実質ゼロにするという業界目標をサポートする上で、重要な役割を担うと認識している。

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News | IAE AG successfully tests V2500 engine on 100% Sustainable Aviation Fuel | Pratt & Whitney

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