- 2024-5-30
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三菱重工エンジン&ターボチャージャ(MHIET)は2024年5月29日、新たに開発した6気筒の500kWクラス水素専焼エンジンを搭載した発電セットの実証設備と、水素トレーラーで搬入する高圧水素ガスを減圧して発電セットに供給する水素供給設備が完成したと発表した。健全性確認のための試験運転を開始している。
同社は、水素エンジンの製品化に取り組んでおり、産業技術総合研究所(産総研)福島再生可能エネルギー研究所に、レシプロガスエンジン「GS6R2~GS16R2」シリーズを改良した単気筒エンジン(ピストン径170mm × ストローク220mm)を設置し、水素100%で安定燃焼できる技術を確立している。
今回の水素専焼エンジン発電セット実証設備、水素供給設備の試運転は、製品化に向けた次の段階として実施。都市ガスを用いた確認運転から開始し、水素専焼の100%負荷運転での安定燃焼の確認を今年度中に目指す。
実証実験では、水素100%を燃料とする6気筒500kWクラス水素専焼エンジンの発電セットとして求められる安全性の評価や性能を検証する。再生可能エネルギー由来の電力を利用し、CO2を製造過程でも排出しないグリーン水素を燃料として使用することも計画している。
同社は実証実験を通じて、2026年度以降の製品化に向けたプロセスを加速していく。
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三菱重工 | MHIET相模原工場内の水素専焼エンジン発電セット実証設備および水素供給設備が完成 水素専焼エンジンの製品化に向け、実証設備の試験運転を開始