ITエンジニアとして働く上でのおすすめ資格一覧。ジャンル別に解説

ソニ-生命保険株式会社が実施した「中高生が思い描く将来についての意識調査2024」において、男子高校生が将来なりたい職業の第1位に輝いたのは、「ITエンジニア、プログラマー」でした。

人気の高い職業として長らく定着している公務員を上回ったITエンジニアですが、ITエンジニアとして活躍するために、どのような資格を取れば良いか分からない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ITエンジニアとして働く上でのおすすめ資格を解説します。どうぞご覧ください。

【目次】

ITエンジニアとして働く上で、資格を取っておいた方が良いパターン

ITエンジニアとして働く上で、資格は必ずしも必要ではありません。資格がなくても同等の知識やスキルがあれば、ITエンジニアとして活躍できます。

しかし、未経験からITエンジニアを目指したり、ITエンジニアとしてキャリアアップしたりする場合は、資格を取っておいた方が有利になることが多いでしょう。その理由について、以下の2点を解説します。

• 未経験でも採用されやすくなる
• 経験者はキャリアアップしやすくなる

それぞれ見ていきましょう。

未経験でも採用されやすくなる

主体的に勉強して資格を取得していれば、採用選考の際に自走力や基礎知識、熱意があることをアピールできるため、未経験でも印象が良くなり採用されやすくなります。

ITエンジニアの仕事は、基本的に手取り足取り教えてもらえる類いのものではないため、主体的にスキルを磨いて問題解決していける自走力が求められます。

また、たとえ教えてもらえる場合でも、まったく基礎知識がないと話がなかなか進みません。未経験でも、ある程度の基礎知識は必要です。

経験者はキャリアアップしやすくなる

経験者は資格を取得していると、キャリアアップしやすくなります。

ITエンジニアの知識やスキルは可搬性がありますが、転職する際は経験者として培ってきたものを上手にアピールしなければなりません。しかし、面接の場面では緊張したり、時間が足りなかったりして、本来の実力が伝わらないこともあるでしょう。

その点、資格があれば客観的な基準で実力を判断してもらえるほか、現場経験をアピールする際にも説得力が出ます。

ITエンジニア系の資格は3種類

ITエンジニアの資格は、大きく以下の3種類に分けられます。

種類 特徴 代表的な資格
国家資格 IPA(情報処理推進機構)主催で
知名度がある
・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
ベンダー資格 製品を提供する企業が認定する資格で、
製品に対する
専門スキルを証明できる
・CCNA
・CCNP
・ORACLE MASTER
ベンダーニュートラル
資格
NPO法人などが主催。
ベンダー資格より汎用性が高い
・PMP
・LPIC
・C言語プログラミング能力認定試験

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おすすめ資格一覧

ITエンジニアにおすすめの資格を分野別にまとめました。

分野 資格試験名 ITSS(ITスキル標準)
による難易度
※ISV Map Ver12.2
開発 ITパスポート試験
基本情報技術者試験 レベル2
応用情報技術者試験 レベル3
システムアーキテクト試験 レベル4
C言語プログラミング能力認定試験
Python3エンジニア認定基礎試験 レベル1
E資格
LPIC レベル1〜3
ネットワーク CCNA レベル2
CCNP レベル3
データベース ORACLE MASTER レベル1〜4
管理、運用 PMP レベル3
ITサービスマネージャ試験 レベル4
G検定
全般 MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)資格
CIW(Certified Internet Web Professional)資格

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未経験者におすすめの資格

まったくの未経験からITエンジニアを目指すならば、以下の3種類の資格にチャレンジしてみると良いでしょう。

資格試験名 合格率および難易度 取得目的
MOS(マイクロソフトオフィス スペシャリスト)資格 合格率は非公開だが、一般レベルは約80%とされ、難易度は低い ITエンジニア以前に身に付けておくべきWordやExcel、PowerPointなどの基本操作を学べる
ITパスポート試験 合格率は50%程度だが、初心者向けで難易度は低い ITに関する基礎知識を学べる
CIW(CertifiedInternet WebProfessional)資格 合格率は非公開。難易度は高くないとされる 国際的な認定資格のため、海外企業に対しても基礎的なスキルを証明できる

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AI系のITエンジニアを目指すのにおすすめの資格

これからますます求められるのが、AI(人工知能)系のITエンジニアです。目指したい方は、以下の3種類の資格を有効活用してみてください。

資格試験名 合格率および難易度 取得目的
Python3
エンジニア認定基礎試験
合格率は約80%で、難易度はそれほど高くない AIエンジニアの必須言語とされるPythonの基本的な知識を学べる
E資格 合格率は70%程度と高く、経験者の受験が多い。広い知識が求められるため、初心者には難易度が高い 機械学習やディープラーニングを実装するエンジニア向けの資格で、専門スキルを備えていることを証明できる
G検定 合格率は約70%で、難易度は低めとされる AIをビジネスに活用するジェネラリスト向けの資格で、AIに関する基礎知識のほか、関連法規や倫理などの知識も学べる

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未経験から挑戦するなら、基本的な知識やスキルは身に付けておこう

IT業界は人材が不足しているため、未経験者歓迎の求人が多くあります。しかし、未経験といっても正確には「実務未経験」で、基本的な知識やスキルは必要、とする企業が多いのが実情です。

いまや小学生、中学生、高校生はプログラミング教育が必修になり、大学生、大学院生はITの実務経験ができるインターンシップに参加する時代です。また近年は、プログラミングを学べるスクールやサービス、教材なども充実しています。

そういう環境の中で「やる気だけはあります」という完全未経験者は、いくら人材不足とはいえ、選考から外れやすくなってしまいます。そのため、特に完全未経験者は資格取得を通じて知識やスキルを身に付けることをおすすめします。

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また、コンサルタントは企業の採用担当者と連携しており、どんな人材が求められているのかを正確に把握しています。そのため、選考で何をどのようにアピールすれば良いかを的確にアドバイスできます。

ITエンジニアは、転職することで年収をアップしていける職種です。難しい条件交渉も、コンサルタントが入ることで有利に進められるでしょう。すぐには転職するつもりがない場合でも、キャリア相談は可能ですので、ご自身の市場価値や目指すべき方向性の確認など、お気軽にご相談ください。

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まとめ

ITエンジニアとして働く上でのおすすめ資格を解説しました。

知識やスキルがあれば、資格は必ずしも必要ではありません。しかし、資格は知識やスキルだけでなく、主体的に勉強できる自走力や熱意があることもアピールできます。

未経験からITエンジニアを目指す場合やキャリアアップしたい場合は、資格を取得することで選考を有利に進めやすくなるでしょう。

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ライタープロフィール

fabcross for エンジニア 編集部

現役エンジニアやエンジニアを目指す学生の皆さんに向けて、日々の業務やキャリア形成に役立つ情報をお届けします。


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