熱交換器内蔵バーナーで都市ガスとアンモニアの安定混焼に成功 Daigasエナジー

大阪ガスの子会社、Daigasエナジーは2025年2月6日、正英製作所と熱交換器内蔵排熱回収型バーナーを使った都市ガスとアンモニアの混焼率0~100%での、安定的な混焼に成功したと発表した。両社は混焼を安定化するため、専用のノズルを開発した。

アンモニアは燃焼しても二酸化炭素(CO2)が発生しないため、脱炭素エネルギーの一つとして有望視されている。しかし、燃焼速度が遅く、安定燃焼が難しいほか、窒素酸化物(NOx)が多く発生するなどの課題がある。

正英製作所は、熱交換器を内蔵し、燃焼排ガスの熱と燃焼空気を熱交換することで燃焼を高効率化するバーナーを開発しており、両社は今回、共同でアンモニア混焼用の専用ノズルを開発した。

混焼する際は、空気の温度が高いほど燃焼速度が速くなることから、炉内の排熱をバーナー本体で熱交換し、燃焼用空気を予熱する一方、専用ノズルで燃料ガスと空気の混合方法を最適化し、安定した燃焼を可能にする。

実際に都市ガスとアンモニアの混焼率を変えながら燃焼させたところ、燃焼量50kWにおいて0~100%という幅広いアンモニア混焼率で、安定燃焼に成功した。

Daigasエナジーでは今後、NOx低減などの残る課題の解決に取り組み、都市ガスとアンモニアの混焼の早期実用化を目指す。

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