米陸軍のヘリ「Black Hawk」に、有人でも無人でも運用可能なOSを搭載する共同研究開発契約 米Skyryse

航空機向けソフトウェアのスタートアップの米Skyryseは2025年1月14日、米陸軍と共同研究開発契約(CRADA)を締結したと発表した。同社の飛行用オペレーティングシステム「SkyOS」を軍用の「Black Hawk」ヘリコプターに搭載することを目指す。

SkyOSは高度に自動化された機能を持つオペレーティングシステムだ。パイロットの操作を簡略化し、自律飛行を可能にし、安全性を向上させる上に、有人と無人のどちらでも運用できる。

今回の提携は、SkyOSの活用方法を探求し、SkyOSを多用途で信頼性の高い軍用のBlack Hawkなどの機体に統合することを目的としている。このCRADAを通じて、Skyryseは軍の航空学専門家と協力し、SkyOSの機能を軍事任務独自のニーズに合わせて利用する予定だ。

具体的には、パイロットの訓練時間を短縮し、機体間の相互運用性を高めることを目指す。パイロットに直感的な操作と自動システムを提供することで、作業負荷を軽減し、任務の効率性を高め、複雑な運用環境における安全性を全体的に向上させるのも狙いだ。

SkyOS は、米陸軍が保有する2400機のBlack Hawkや他の機体に適用できる可能性がある。今後、新たな軍用仕様のSkyOSが、陸軍航空隊に要求される厳格な基準を確実に満たすよう、共同試験と検証を実施していく。

また、Skyryse は2024年11月に、Black Hawkの主要再販業者であるAce Aeronauticsと戦略的提携を締結している。こちらは公共安全、捜索救助、その他の重要な人命救助サービスなどの民間市場向けに、Black HawkにSkyOSを搭載するための提携となっている。

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