次世代の技術を検証するCO2回収パイロットプラントを新設 三菱重工業と関西電力

三菱重工業は2024年1月17日、関西電力と、CO2回収パイロットプラントを兵庫県姫路市にある関西電力姫路第二発電所に設置することで合意した。関西電力南港発電所に設置した既設パイロットプラントに代わって新設するもので、新たな試験設備を設けて次世代のCO2回収技術を検証する。

新設するパイロットプラントでは、発電所にあるガスタービンからの排ガスを用いてCO2回収技術を研究開発する。2022年にエクソンモービルと合意した提携に基づき、共同開発中の次世代CO2回収技術を実証し、環境負荷低減、コスト削減を目指すとともに、競争力の強化を図る。回収能力は約5トン/日を予定。稼働開始は2025年度を目指す。

また、同社のデジタルイノベーションブランド「ΣSynX(シグマシンクス) Supervision」の遠隔監視システムを実装。三菱重工横浜ビルをはじめとする遠隔地の各拠点から、新設するパイロットプラントの運転状況の監視やプラントの起動/停止操作を可能にする。

同社グループは、関西電力と共同で、1990年からCO2回収技術KM CDR ProcessやAdvanced KM CDR Processを開発している。2024年1月現在、KM CDR Processを用いたプラントを16基納入。さらに、2基建設している。また、Advanced KM CDR Processには、これまで納入した商用のCO2回収プラント16基全てで採用されているアミン吸収液KS-1に技術改良を加えたKS-21が採用されている。

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三菱重工 | 関西電力姫路第二発電所にCO2回収パイロットプラントを新設 CO2回収技術の研究開発を促進し、さらなる競争力強化を図る

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