独自アーキテクチャー搭載のエッジAI向けチップ「AiOnIc」開発――小型/低消費電力かつ高効率処理でファンレスを実現 ArchiTek

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ArchiTekは2021年2月8日、同社独自のアーキテクチャー「aIPE」を搭載したエッジAIプロセッサ向けチップ「AiOnIc(アイオニック)」のサンプルを開発したと発表した。

aIPE(ArchiTek Intelligence Pixel Engine)は、ハードウェア部品を動的に組み替えることで、さまざまなアルゴリズムに柔軟に対応できるアーキテクチャーだ。CPUやGPU、専用LSIのそれぞれの長所を兼ね備え、リアルタイムに複数処理の同時実行を可能にする。冷却ファンを必要としないので密閉筐体による防水防塵システムを構築できる。IoTなどにおける組み込みシステムに適しているという。

同アーキテクチャーを搭載したAiOnIcチップは信号処理や汎用ソート、多機能DMA、逆行列演算、FFTなどの各種エンジンを内臓。さまざまなセンサーのデータをリアルタイムでエッジで処理して言葉や数字などで表現可能なメタデータに変換することができる。

12nmプロセスを採用し、パッケージは484ピンFCCSP(12×12mm、0.5mmピッチ)。電源電圧は0.9V/1.8Vで8MBのSRAMを搭載する。CPUはSiFiveのRISC-Vで、インタフェースはDDR4、Ethernet、UART、I2C、I2S、SPI、QSPI、GPIOを備える。動作周波数は~600MHz。

AiOnIcチップは、NEDO事業「高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発/革新的AIエッジコンピューティング技術の開発/進化型・低消費電力AIエッジLSIの研究開発」において、自動運転に不可欠なSLAM(移動体の自己位置推定と環境地図作成を同時に行う技術の総称)では、汎用CPUと比較して1/20の処理時間短縮を実現している。また、骨格/姿勢推定を実行するOpenPose(人体の骨格や姿勢をAIで推定するアルゴリズムで、ヒトの挙動や動作がモニターできる)では、GPUと比べて約3.8倍の動作速度を達成している。

同社では、今後パートナーとのPoC(概念実証)を進め、機能や性能を向上させた量産LSIに向けたシリーズCの資金調達を実施する予定だ。

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