- 2025-1-29
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- 2025 CES Innovation Awards, Best of Innovation賞, CES 2025, Fogponics, LEDシステム, Plantaform, オーガニック作物, スマート室内ガーデン, リビング家具, 空中栽培(aeroponics)
カナダのスタートアップ企業Plantaformは、ラスベガスで2025年1月7日から1月10日まで開催されたデジタル技術見本市「CES 2025」で、霧を使って植物を育てる世界初のスマート室内ガーデン「Plantaform」を発表した。2025 CES Innovation Awardsの食品、および農業技術部門でBest of Innovation賞を受賞したほか、2つの賞を獲得している。
Plantaformはリビング家具として設計されたもので、1年中リビングで新鮮なオーガニック作物を育てられる。Plantaformには「Fogponics」という霧で植物を育成する技術を搭載している。Fogponicsは空中栽培(aeroponics)を進化させたもので、超微細なミストで水と栄養を植物の根に直接供給する。水と栄養が効率的に届くため、根の成長も早く、収穫までの期間を短縮可能だ。
自然光を模倣した園芸用のLEDシステムが室内での年間を通じた成長をサポートする。また、独自のアルゴリズムにより、光と栄養と水は全自動で供給される。土を使わない設計のため、土壌で発生する害虫や病気を排除でき、汚れないガーデニング体験が可能だ。設置スペースを大幅に削減できるため、室内での栽培に適している。
Plantaformアプリがセットアップからメンテナンス、収穫まで指導してくれるため、ガーデニング経験がない人も簡単に始められる。
本体価格は499.99ドル(約7万8000円)で、白と黒のモデルがある。あらかじめ種がまかれた15個のカートリッジが入ったPlant Pod Packsは29.99ドル(約4700円)。葉野菜からハーブ、トマトまで、料理の好みや栄養ニーズに合わせてPlantaformをカスタマイズでき、ポッドの挿入や交換も簡単だ。肥料は19.99ドル(約3100円)で販売されている。
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