難燃性など従来品と同様の環境対応型プラスチックを新たに開発 アキレス

(左)フレームラミネート用バイオマス軟質ポリウレタンフォーム、(右)バイオマスPVCレザー

アキレスは2025年2月13日、環境対応型プラスチックとして、バイオマス原料を使用したプラスチック「フレームラミネート用バイオマス軟質ポリウレタンフォーム」と、複合化に対応した「バイオマスPVC(ポリ塩化ビニール)レザー」を開発したと発表した。難燃性など従来品と同様の物性を有する。

開発した特殊タイプのフレームラミネート用バイオマス軟質ポリウレタンフォームは、フレームラミネート性(熱融着性)と難燃性を備え、より広い用途に使用できる。一般的な軟質ポリウレタンフォームと比べ、二酸化炭素排出量を原料調達から製造段階まで製品1kg当たり約5kg削減する。バイオマスPVCレザーも、バイオマス原料を一部使用していながら従来品と同様の耐熱性、耐寒性を有する。

同社は、自動車関連メーカー各社に、軟質ポリウレタンフォームやPVCレザーを複合した車両用内装材を提供している。

開発したフレームラミネート用バイオマス軟質ポリウレタンフォームとバイオマスPVCレザーの複合化により、環境対応をコンセプトにしたバイオマスプラスチック複合サステナブル素材「Lagreen(ラグリン)」の提案にも対応する。軽量で加工性に優れており、今後は車両用内装材以外の用途への活用も視野に開発を進めていく。

構造イメージ図:バイオマスプラスチック複合サステナブル素材「Lagreen」

製品形態は長尺品となっている。フレームラミネート用バイオマス軟質ポリウレタンフォームの原料(ポリオール)にはバイオマス原料を使用(バイオマス度30%)しており、バイオマスPVCレザーは可塑剤にバイオマス由来の材料を使用(バイオマス度20%)している。

関連情報

サステナブルなバイオマスプラスチックを新たに開発 難燃性など従来品の同様の物性を実現 自動車分野などへの展開でカーボンニュートラルに貢献 | 2025年のニュースリリース | ニュース | アキレス [Achilles]

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