【エンジニア意識調査】2019年度新卒入社のエンジニア、平均内定社数は2.64社、入社の決め手は「やりたい仕事だった」(44.3%)から

ポイント

  • エンジニアの平均内定社数は2.64社、10社以上内定をもらった人は3.1%
  • 新卒エンジニアの入社の決め手は「やりたい仕事だった」(44.3%)が最多
  • 選ばれるだけでなく、学生側も選んでいる。面接官の対応が企業の印象を左右

調査概要

エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」は、22~25歳の2019年(平成31年)新卒入社の社会人400人を対象に、「内定数と入社の決め手」に関するアンケート調査を行いました。

URL:https://engineer.fabcross.jp/

この春、学校を卒業して新しく社会の一員になった新社会人の皆さんも、少しずつ日々の業務に慣れてきたころではないでしょうか。また、来年度の新卒採用に向け、この時期多くの企業が採用活動を始めています。今回の調査では学生の立場から、就職先を決めた理由、また就職活動をしていく中で出会った印象の良かった企業、悪かった企業について意見を聞きました。

調査結果サマリー

エンジニアの平均内定社数は2.64社、10社以上内定をもらった人は3.1%

・最終的に獲得した内定数をエンジニアと非エンジニアで比較すると、内定数「1社」が「エンジニア」で37.1%、「非エンジニア」で36.0%、「2社」は「エンジニア」で24.7%、「非エンジニア」で21.5%だった。

・「3社」以上の内定を得たのは「エンジニア」が38.1%、「非エンジニア」は42.6%で、一般層の方が4.5ポイント高い結果となった。

・平均内定数は「エンジニア」が2.64社、「非エンジニア」は2.63社だった。

・学生の卒業学部別に見ると、内定社数「1社」が「理系学部」で40.5%、「文系学部」で32.0%、「2社」が「理系学部」で19.5%、「文系学部」で25.0%だった。

・平均内定社数は「理系学部」が2.54社、「文系学部」は2.74社だった。

新卒エンジニアの入社の決め手は「やりたい仕事だった」(44.3%)が最多

・入社の決め手トップは「エンジニア」(44.3%)、「非エンジニア」(47.2%)ともに「やりたい仕事だった」となった。

・次点は「自分が成長できそう」(エンジニア:41.2%、非エンジニア29.7%)、ついで「エンジニア」は「給与額」(エンジニア:33.0%、)、「非エンジニア」は「福利厚生の充実」(非エンジニア:26.7%)となっている。

選ばれるだけでなく、学生側も選んでいる。面接官の対応が企業の印象を左右

・就職活動において、印象の良かった企業と悪かった企業について、それぞれ自由回答でエピソードを聞いた。こちらについてはエンジニアと非エンジニアの大きな差はなく、面接官の対応や態度についての意見はどちらにもよく見られた。採用される側としての受け身ではなく、自分自身が積極的に企業を選ぶという考え方で面接に望んでいる学生も多かった。

【エンジニア】
・説明会での社員や社長の話で入りたくないと感じられるくらい、印象の悪い会社が存在した(22歳・女性)
・OB訪問を本当に選考に関係ない、純粋な相談の場にしている会社は印象がよい。一方で実はESの通過にはOB訪問が必須だったなど、分かりにくい裏ルートがある会社は印象が悪かった(23歳・女性)
・緊張して言えなかったことや、質問したいことを、面接の後で選考に関わらない人が改めて聞いてくれたのは良かった(22歳・男性)
・個人面接で指定された時間に行ったら別の人がいて、「あと30分後でお願いしますね!」と当たり前のように言われた。その理由とか謝罪はないのか?と思った(22歳・女性)
・面接官の自己紹介がなく、踏ん反り返って威圧するような態度だった会社は印象が悪かった(25歳・男性)
・社内見学をさせてくれたり、現場の人達に質問出来る機会をくれた会社は印象が良かったです。会社のパンフレットを渡さず、パソコンの画面や口頭のみで説明する会社の印象は悪かったです(22歳・男性)
・面接での受け答えが上手くできなかった時期に、面接が終わった後、面接官がフィードバックをくれたことがあり、やる気に繋がった(22歳・男性)

【非エンジニア】
・自分の話に興味を持ってくれて、次会った時に覚えてくれている会社は印象が良かった(23歳・女性)
・しっかりと目を見て、相づちを打ちながら話を聞いてくれる面接官がいると会社の印象が良くなる。男女差別をするような発言をする面接官は、会社自体の印象が悪くなった(22歳・女性)
・面接時に面接官が笑顔や相づちを打ってくれた会社は、しっかり話を聞いてくれていると感じて臨みやすかった。印象が悪かったのは人事担当者が寝ずに仕事をするということを自慢気に話していた企業(22歳・男性)
・ずっと武勇伝を語る社長は印象が悪いです(25歳・女性)
・「体力はあるか」と聞かれ「普通程度です」と答えると、「絶対そんなわけない」と言われた。だったら聞かないでほしいと思った(22歳・女性)
・研究職を志望していたが、私立大学の学部卒が研究できるわけないと否定された。それならなぜ書類審査で落とさなかったのか(22歳・女性)
・俗に言う圧迫面接。お互いに合点が行くように確かめ合うのが面接だと思っていたが、なぜか企業側の方が偉いと感じるところがほとんどだった。こっちも選んでいるのだと伝えたい(22歳・男性)
・面接で、偉い方々が笑顔で話を聞いて下さった会社は人の良さを感じました。一方、足を組んで聞いていたり、上から目線で話してきたりした会社は印象が悪かったです(22歳・女性)
・面接中、面接官の椅子の座り方があまりにも悪かったので、内定をもらいましたが断りました(22歳・男性)
・web面接だったので負担が少なかった(24歳・男性)
・人事の方が気さくに話してくれて面接前の緊張がほぐれた。その会社の結果通知はとても対応が早くて待たされることがなかった。結果的に内定辞退することを選んでしまったが、人がとても好印象だったので断るのがとても心苦しかった。その逆に、堅苦しい雰囲気で、結果の通知も遅く、全くフィードバックのない会社もある(22歳・女性)
・採用結果をなかなか教えてくれない会社があり、印象が悪かった(22歳・女性)
・選考を通過しなかった人に連絡しない会社は少し印象が悪い(22歳・女性)
・内定を貰った後に社長室に呼ばれ、フィードバックを頂いたのはとても印象がよかった。承諾書の名前だけ書いて渡された会社の印象は悪かった(22歳・男性)
・内々定を辞退したにも関わらず、丁寧に話してくれた(22歳・男性)


【調査概要】
調査方法:ネットリサーチ
期間:2019年4月15日~29日
期間:2019年5月17日~24日
対象:2019年(平成31年)新卒入社の社会人400名


–メディア関係の皆様へ—
本調査データは、ぜひ記事などでご自由にご活用ください。
記事での紹介・引用時には、エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」調べ、など、調査元を明記ください。
Webサイトでご紹介いただく際は、本記事のURLにリンクを貼っていただけると幸いです。

【エンジニア意識調査】2019年度新卒入社のエンジニア、平均内定社数は2.64社、入社の決め手は「やりたい仕事だった」(44.3%)から

グラフデータは当ページからダウンロードいただくか、より高画質のデータをご希望でしたら、お問い合わせページよりご連絡ください。

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