京セラ、高性能エンドミル「MEV」を10月から発売開始――独自のチップ形状により、高剛性と低抵抗を両立

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高性能エンドミル「MEV」

京セラは2019年9月25日、金属加工に使用するフライス工具の高性能エンドミル「MEV」を開発し、10月1日より発売すると発表した。

エンドミルは、金属表面に溝やくぼみ等の加工を行う工具で、自動車や航空機、産業機械など、さまざまな産業で用いられている。エンドミルは一般に、ホルダ芯厚を厚くすることで、剛性が高くなり、加工精度が向上する。しかし一方で、抵抗が大きくなり、能率は低下してしまう。反対に能率を重視すると、振動に弱くなり、精度は低下してしまう。これらの逆相関の関係から、高剛性と低抵抗の両立が難しく、これまで大きな課題となっていた。

そこで、京セラは今回、刃先交換式のエンドミルにチップ縦置き構造を採用。ホルダの芯厚を従来比約120%向上させた。さらに、三角形チップを独自開発することで高剛性と低抵抗を両立。高精度かつ高能率な加工を実現した。

従来チップ構造との比較(左)と、独自開発の三角形チップ(右)

また、チップ先端の切れ刃角度を大きくした逆ポジ設計で、優れた耐欠損性を発揮。コーティングには耐摩耗性/耐溶着性を向上させた独自の「MEGACOAT NANO」を採用。チップを長寿命化した。さらに、ホルダは、硬度をアップさせるとともに、チップとの接触面を広くすることで耐久性の向上を図った。

チップの刃先断面イメージ

さらには、ブレーカ(チップ)形状の最適化により、切りくずの排出性能を高めた。これにより、切りくずが噛み込みやすく、高負荷の溝加工やランピング加工(縦切込み6mm以下)など、多様な加工に対応した。

多様な加工に対応

高性能エンドミル「MEV」は、ホルダを税別2万8500円~6万1800円、チップを税別1150円で販売予定だ。年間2億円の販売を目標としている。

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