80×60画素のサーマルダイオード赤外線センサーを発売――より広範囲/高精度の熱源識別や行動把握に対応 三菱電機

三菱電機は2021年3月10日、広画角化/高画素化した80×60画素のサーマルダイオード赤外線センサー「MelDIR(メルダー)」MIR8060B1を7月1日に発売すると発表した。より広範囲の人と物の識別や行動把握ができ、動く熱源も高精度に把握できる。サンプル価格9600円(税抜)。

MIR8060B1は、防犯機器や空調機器、人数カウントソリューション、スマートビル、体表面温度測定などの幅広い分野で高精度に人/物の識別や行動把握ができるサーマルダイオード赤外線センサーの新製品となる。

赤外線データの信号処理方法を改善しており、78度×53度と広画角化し、80×60画素と高画素化している。従来製品のMIR8032B1に比べ2~4倍の検知範囲と、MIR8032B1と同等の高温度分解能化(100mK)による0.1℃単位での温度分析により、高精度に人と物の識別や行動把握ができる。また、高画素化に伴うセンサーチップ面積の増加を抑制しており、外形サイズがMIR8032B1と同じになっている。

検知可能範囲(左:天井に設置した場合<検知範囲2倍の例>、右:部屋の端から検知した場合<検知範囲の4倍の例>)

フレームレートはMIR8032B1の2倍となる8fpsとなっており、熱画像での周辺部の感度補正の最適化によって動く熱源を高精度に把握できる。正確に動きの速い熱源の形状を把握でき、防犯、人数カウント、動物検知などの検知率をさらに向上するという。

新製品の熱画像(左:天井に設置した場合<床に倒れている人>、右:部屋の端から検知した場合<廊下を歩く人>)

各用途での適用提案書や製品評価キット、リファレンスコード、リファレンスデザインなどのユーザーサポートツールを提供。ユーザーの製品企画やサンプル評価などをサポートし、製品開発期間の短縮に貢献する。

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